適切な金庫の大きさの選び方についてですが、隠し金庫のように見えない場所に金庫を隠す場合には小さな金庫でも問題はないのですが、通常の金庫のように見える場所に設置する場合には、まずは空き巣に持ち去られにくい重さの金庫が必要でしょうね。ただし、その重さもピンキリなので、金庫の重さに耐え得る建築構造の設置場所を選ぶ必要もあります。とりわけ、一般家庭のように床面に薄い板しか張られていないという建築構造の場合、会社で設置するような大きく重量のある金庫はNGでしょうね。例えば一般家庭は、何年もするとキッチンの床がブカブカと劣化してくることがあります。また賃貸住宅の場合には、家主さんの許可を得ずに無断で重量のある金庫を設置してしまうというのも問題があるかもしれませんね。
ところで、金庫は大きく分けると目的性の面で耐火用金庫と防盗用金庫の二つに分かれています。会社で設置する金庫の場合には、耐火用と防盗用の両方を兼ね備えた金庫を設置する方がいいでしょうね。一方、一般家庭の場合には、主に耐火用の金庫を設置する方が多くなっています。また、新築のお家を建てるという方の場合には、金庫を空き巣に持ち去られないような建築構造や隠し金庫に予めするというケースも多くなっています。
それから耐火用の金庫と防盗用の金庫とでは、その価格の面でも多少差があるようですね。例えば防盗用金庫の場合には、ガスバーナーを始めとしてハンマーやドリルなど工具で簡単に扉を開けられないような設計になっているために、耐火用金庫よりもある程度高額になるようですね。そして、耐火用金庫についても耐火性能の面では、金庫内の温度を177度以下と52度以下に保つという二つのタイプが規格上定められています。何故なら、重要文書を全て電子文書化してCDにバックアップして保管しているという企業の場合、60度以上になるとデーターが破壊されてしまうらしいですね。