うちの3歳になる娘の宝物は、アニメキャラクターのソフトビニール製貯金箱だ。まだお金の価値はわかっていないと思うが、妻が与えた少しの小銭を入れては、貯金箱を揺すって音を楽しんだり、貯金箱の底のラバーキャップを外して中身を取り出して遊んでいる。一度入れたら最後、叩き壊すまで中身を出せない陶器の豚の貯金箱とは違い、取り出すのも簡単だ。それは子どもの物だから簡単に開いてしまってもいいだろう。
しかし、ウチの金庫の鍵で物置の鍵が開いた件は、びっくりしてしまった。鍵は錠前とペアで、しっかり一致した時だけ開くものだ。私は金融機関をあまり信用しておらず、ある程度まとまったお金を手元に置いておきたい主義だ。だから常に自宅に持っている現金を納めておく金庫はこれで3代目。買い替えるたびに金庫の鍵の精度もあがっていると思い込んでいた。
ところが先日、妻が自宅の裏庭にある物置の鍵を開けようとして、鍵を紛失していることに気が付いた。私はちょっと手が離せず、騒いでいる彼女を横目に作業に没頭していたのだが、しばらくすると妻がドヤ顔をしながら、金庫の鍵で物置の鍵を開けちゃったもんねと言ってきた。びっくりだ。
物置の鍵が単純で、どんな鍵でも受け入れるような、ひどい錠前だったとしても、よりによって信頼していた金庫の鍵で開いてしまうなんて。思わず金庫のメーカーと物置のメーカーを調べてしまった程、衝撃だった。もちろん、物置と金庫は全く違うメーカーのものだが、改めて見てみると、金庫の鍵は単純そうな造りだった。
金庫はダイヤルと暗証番号と鍵の3段構えなので、この全てが一致しないと開かない仕組みになっている。だから鍵自体は単純な造りでもいいかもしれないが、そうなると今後は、物置の鍵の方は、鍵がついているからと、安心してはいられないと思った。
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